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第八十九回 跳ね返りのトラウマ

ゴールデンウイークも過ぎた5月の中旬。

給料がかなり減ります。

正月休みのある1月やGWのある5月は

アルバイトでは生活できません。

6~8万ぐらい給料少ないですからね。

休日がこんなにもいらないと思ったのは
初めてだったと思います。

今は開発末期の休日がムカツキます。

番外編が入りましたが、
ミナミの大好きな当り判定のプログラムです。

とは言っても、当時作っていたのは、ある範囲の中に、
何秒以上間、判定する物体があれば当りが発生するといったものでして、
このプログラム自体には、それほど難しい部分はありません。

ほぼバウンディングボックスなので、
これまで作ってきた当り判定に比べれば、
かなり簡単なのですが、

この時の問題は当ってからでした。

つまり、跳ね返りのプログラム。

どうもミナミはこのプログラムが苦手なようで、
今でもかなり苦手なプログラムでもあります。


そんなの1回作れば、なんとかなるんじゃないの?と
思うかもしれませんし、過去の成長期の記事でも、
1回作れば何とかなるよと自分でも言っていますが、

苦手なプログラムは存在するのです。

だからと言って、プログラム自体が
何も出来ないとか組めないわけではなく
ただうまくいかないんですよ。

自分が想像している動きをしてくれない。

これはAIとかでもあるのですが、
それでもAI等は試行錯誤して、
いろいろプログラムを組み変えたり、
いろいろプログラムを追加したりして、
その想像している動きに近づけていけるのですが、

どうも跳ね返りのプログラムは、
ミナミの中ではそうはいかないのです。


理由は跳ね返りのプログラム自体が、
それほど難しくないこと。

AIと違って、跳ね返りのプログラムは単純です。
跳ね返った時の角度と速度、それぐらいです。
本当に単純です。

だから想像と違うと逆にわからなくなるのです。

想像と違う場合、角度と速度の調整で何とかするしかない。
でもいくらやっても思い通りに動いてくれない。
プログラムを何度も見直してもおかしい部分はない。

だったら何でだ!!の無限ループですよ。

では話を戻して、今は開発期間というのがあり、
よっての自分の中での妥協ラインができましたが、
当時のミナミには認められる為に、
その妥協ラインの線引きができませんでした。

専門学校時代なら、
妥協ラインが物凄い低い所にあったのに。

というわけで後がないから、
しっかりと処理を作らないといけない。
でも、なかなか思い通りにできない。

この時、ミナミに苦手意識が植え付けられました。


まず角度計算。
当り自体はバウティングボックスですが、
微妙に凹凸があるため、
当った場所によっては角度が変化します。

よって、この微妙な変化がミナミの想像を狂わせます。

この角度なら、もう少しとか上の方向とか、
この角度なら、跳ね返らないとか、

この時に普通だったら、
今ごろ苦手意識もなかったんでしょうね。

これがトラウマというものです。

とは言うものの、当時のミナミは、
何とかその苦手意識を克服しようと頑張りましたが、

逆に深い穴にドンドンとはまって行きました。

ゲームプログラマーにとって苦手意識は致命的です。
そのプログラムを作る仕事がある度に、
少し楽しくなくなりますから。

やはり、いつでも楽しくプログラミングが基本です。

今は克服する気なんてありません。
少し経験を積み

いろいろ誤魔化す方法を覚えましたから。

これが大人になるという事です。

それこそ、力技でもOKですから。

だいたいこの角度で、
だいだいこの範囲なら、
だいだいこの方向に跳ね返ると、

だいたいこの方向で跳ね返る。

プログラムというより、テーブル作成に近いです。

それでも何とかする方法は見つけているのです。
ですが当時のミナミは、そんな余裕もなく右往左往するばかり。

後が無いのに、前に進めないので焦ります。

それでも何とかしようと考えた結果、

前の担当者のプログラムを見よう

という結論に達しました。

ダ、ダメだコイツ。
何とかする気がまったくない。


運命を真っ直ぐ突き破る力は無いですが、
運命を横から攻撃して、強引に倒す力を持っています。

持続はしませんが、瞬間的なパワーがあれば、
どうやらこの業界はやっていけるようですよ。

というわけで、前担当者のプログラムを解析し、
自分なりに(微妙に)アレンジし、
自分のプログラムにしました。

いつか、その部分を修正しないとダメだとは思っているのですが、
直す気がなかったりします。

ダメプログラマーの極みです。

なんとかなった当り判定(実際は自分の力ではない)ですが、
次回も続きます。次回は跳ね返りの速度。

これもミナミを悩ませる部分の1つです。

やっぱり苦手だなあ。

                     (跳ね返ります。壁にぶつかり。編へ)

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