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第六十三回 就職活動のセコイ手

「さて、そろそろ、最初に受ける所を決めようか」

と、職員室のソファーでくつろぎながら、
資料を読んでいたミナミに、
人事の兄ちゃんが話しかけてきました。

その姿はどこからどう見ても、
まったく危機感を感じる事ができません。


就職する気があるのでしょうか?

いや、ありましたよ。

数日間、調べていて、
とりあえず最初に受ける会社は決めていました。

ポイントとしては、
進級テストに受かった友人が行きたいと言っていたことと、
(ちょっとした嫌がらせ)
ゲーム会社に疎かったミナミでも微かに知っていたこと。

どうも話を聞いていると、
その会社はうちの専門学校とけっこう親しいようで、
毎年5~6人は送っているようです。

なんかのスパイみたいですね。

人事の兄ちゃんいわく、
「俺の努力の賜物だ」とか言っていましたが、

そんなチャライ格好で言われても説得力ないです。


というわけで、
どうやら電話や書類等は学校側がやってくれるらしく、
ミナミが用意するのは履歴書と制作したゲームだけでした。

ヌル就職活動です。

履歴書は、バグチェックのバイトの時に書いたので、
ほとんど同じ内容を書くとして、
制作したゲームを就職活動用にアレンジしなければなりません。

企画書を作ったり、簡単な取り扱い説明書を作ったり、
推奨スペックや必要ソフトなどを書いたReadmeを作ったり
しなければなりません。

後は何回も繰り返し遊べるようにしなければならないのですが、
これは基本ですね。

しかし、これが一番、危険です。

しかし、これは大幅変更できません。
もし現状で繰り返しできなくても、
小手先のプログラムで何とかする必要があります。

できなかった場合は、ごめんなさいという事で。
(そんなわけにはいきません)

さて、企画書ですが、
進級テストで作ったものがありますが、
あれは少し細かく書いているので、
できるだけ読んでもらえるように、
もう少しだけ簡易版に変更する必要性があります。

本来なら、細かい方がいいのかも知れませんが、
上記に書いたように読んでもらう為には、
できるだけわかりやすく書いている方がいいようです。

しかし、やはり簡易版は簡易版。
どうしても説明不足になってしまいます。

その為の取り扱い説明書です。

あっちで不足した分を取り扱い説明書に書くわけですね。
ついでに言うと、Readmeにも不足した分を書きます。

一個の質を落として単価を安くし、
大量生産するわけですよ。


なんだか悪どい商売をしている気分です。

果たして、これが正しい就職活動なのかも
わかりませんが。

早速、ミナミは作り始めます。

この頃はわかりませんでしたが、
一番大事なのはどうやらReadmeらしいです。

プログラマーは企画書とかよりも、
Readmeを読むクセがあるので、こちらにある程度、
重要な事は書いておいた方がいいらしいです。

確かに、今はReadme(もしくは「初めに」)を読むクセがある。

人間の心理をついたセコイ作戦です。

さすが、うちの学校と言っておきましょう。

Readmeに面白い部分や、
力を入れて作った部分をさりげなく書いておくわけですが、
わざとらしくならないように書かないといけないらしいです。

ここにそんなのを書いている時点で、
わざとらしい気がします。


まあ、そこは先生を信じましょう。

というわけで、
いろんな(セコイ)考えと、
いろんな(邪まな)アイデアを含みつつ、

就職活動用ファイルは完成しました。

所要時間は約1日です。

こういうのを作る時だけ、
なんで異状なパワーを発揮できるのでしょう?

ミナミのゲームプログラマーの適正が
疑わしくなってきました。


この専門学校に居た2年間で、
最もパワーを発揮したのは、
間違いなく企画書作りだったと言っておきます。

あとはこれを渡して・・・・・・って、
これをどうやって渡すんだろう。

というわけで、
人事の兄ちゃんに聞きにいく事にしました。

「何でもいいんじゃないの?」

やっぱり適当でした。
本当にこの人に託して、大丈夫なのでしょうか?

心配です。

次回は、これの結果です。
意外と早くて驚きました。

なんか微妙なコネがあるのは間違いないようです。

                       (えっ?マジで?編)

(ゲームプログラミング)

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Comments:2

フシミ 07-08-05 (日) 19:21

こんばんわ フシミです。今日は、世界の7不思議の一つ
キーボードの配置がABC順になっていないという謎にいどみました。本当にこの理不尽な謎にはいつも悩まされます。
とりあえずこの規則性のない配列をどうにかして覚えなく
てはいけません。しかたないのでゴロでおぼえることにしました。Aはエイリアン Bはbasic CはC言語 Dはドラエモン…
……。だけどなかなか覚えられません。
もうここは最後の手段を使うしかありません。キーボードを
分解し強制的に並びかえるしかありません……….。
結果は見事 壊してしまいました。

大阪ミナミ 07-08-06 (月) 0:06

>>フシミさん

こんばんわです!!
とりあえずDはドラゴンでどうでしょう。
青いタヌキよりは、なんとなくカッコイイです。

分解は理系の得意種目です。
わからない事があったら、とりあえず分解して、
壊すのが理系の必須スキルだと自覚しております。

また、そこから何も学ばないのが、
理系プログラマーの特殊能力だと思っておりますよ。

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